当院は神経難病(パーキンソン病、脊髄小脳変性症、ALSなど)や脳卒中後の麻痺に対する機能回復を目指す脳血管疾患等のリハビリテーションが多く、リハビリ対象患者さんの約8割強を占めています。
中でもパーキンソン病のリハビリには力を入れており、2014年からは比較的軽症(ヤールの重症度分類Ⅰ~Ⅲ)の患者さんを対象とした「パーキンソン病体操クラブ」という集団体操指導を行っています。
比較的日常生活動作が自立している今こそ病気への理解を深め、他者との関わりを持ち悩みや情報を共有することで家族ぐるみで進行予防に関心を向けることを目的としています。
休む間もないほど笑い、動き、発散する場を提供しています。
診療受付のご案内
リハビリテーションをご希望の方は、各診療科主治医にご相談ください。
担当スタッフ
リハビリテーション専門医:1名(非常勤)、理学療法士:10名、作業療法士:5名、言語聴覚士:2名
担当チームのご紹介
チームのご紹介PDFでご覧いただけます。
短時間通所リハビリのご紹介
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広報誌『葦』の記事をPDFでご覧いただけます。
リハビリテーションの内容
理学療法、作業療法、言語聴覚療法による疾患別リハビリテーションの提供が可能であり、多種多様な要望にお応えできる体制を整えています。
施設基準
・脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅱ
・運動器疾患リハビリテーション料Ⅱ
・呼吸器疾患リハビリテーション料Ⅰ
- 理学療法
何らかの疾病、障害などに起因する機能障害・形態異常に対し、運動療法による筋力、関節可動域、協調性といった身体機能の改善、および温熱や電気などの物理療法によって疼痛の緩和・循環の改善を図る治療のことを言います。
また、社会生活を送る上で必要な住宅改修・環境調整、訪問リハビリなども行っています。
- 作業療法
日常生活は食事、入浴、排泄などの生活動作を基盤に、仕事、遊びなど様々な活動から成り立っています。作業療法では日常生活動作訓練や、手芸、工作などの作業を行い、応用的動作能力または社会適応能力の回復を図ります。
- 言語聴覚療法
ことばや食べる機能を改善させ、社会復帰に向けコミュニケーション能力の実用性向上を目標に行うリハビリです。
また、脳血管障害が原因で、うまく対話が出来ない方(失語症や構音障害)の訓練も行ないます。食べること飲み込むことが困難な方に対しても病棟看護師と連携しながら摂食機能療法も行っていきます。
地域包括ケア病棟でのリハビリテーションについて
2016年11月1日より当院の一般病棟52床は地域包括ケア病棟入院料として運用しています。
在宅へ退院を目指されるすべての方に、必要なリハビリを手厚く提供し安心して退院して頂けるよう支援してくことを目標とする病棟です。
リハビリが提供できる期間は病状などにより調整されますが、60日を限度とし、「元にいた環境に帰る」こと、「新たな環境で生活する」ことのために必要な場合は退院前訪問として家屋調査を行ったり、医師や病棟看護師、病棟専従の療法士、病棟専任の社会福祉士と何度も話し合いを重ねたりして、患者さんにとってのBest Choiceを患者さんと共に検討していくことがこの病棟の特色とも言えます。
地域包括ケア病棟では在宅復帰に力をいれる病棟です。在宅へ退院するため日常生活動作の再獲得にむけて、より具体的な実践練習を患者さんごとに選定し取り組んでいきます。
また患者さんの自立度により在宅生活を想定した生活環境の設定を行い、自主的に行える運動を促し、療法士や看護師のみならず患者さん本人とも同じ目標に向かってリハビリを行っていきます。
在宅でのリハビリテーションについて
リハビリ科スタッフが「小畠病院 訪問看護ステーション」による、在宅でのリハビリテーションに一部携わっております。
詳しくは、訪問看護ステーションへ