糖尿病は始めのうちは痛みなどの自覚症状がないので、検査で血糖値が高いことが分かっても治療しない方が多いのですが、放っておくと重大な慢性合併症を引き起こします。だからこそ、食事や運動などの日常生活を規則正しくすること、また健康診断を定期的に受けることが重要になってきます。
糖尿病は医師の指導の下で初期のうちに、きちんと治療することが大切です。
小畠病院の糖尿病内科では、糖尿病の予防、早期診断、早期治療とともに、長期間にわたる治療も行っています。
次のような症状はありませんか?
■口が乾く
■トイレが近い
■尿が多い
■体重が落ちてきた
■疲れやすい
■だるい
■手足(特に足先)にしびれがある、違和感がある
■痛みを感じにくい、手や足の感覚が鈍くなった
■視力が低下した
糖尿病が悪化したままにしておくと出現する合併症
糖尿病を放置していると、全身の血管がボロボロになっていきます。
糖尿病に特有の細小血管症と、糖尿病の前段階(境界型糖尿病)の状態でも起こりうる大血管症に分けられます。そのほかにも認知症や歯周病、悪性腫瘍、感染症にかかりやすくなることもあります。
細小血管症
神経障害、網膜症、腎症があります。これらの予防のためには、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)と言われる数値を7%未満にすることがよいといわれています。
■神経障害
よくある症状は足先のしびれ・違和感です。そのほか、立ちくらみ、下痢、便秘、排尿障害、勃起障害なども起こります。また、痛みを感じにくくなっているため、ちょっとした足の傷や、ヤケドに気づかず、壊疽(えそ)になって足を切断することもあります。
■網膜症
目の奥にある、網膜と言われる組織に血管があるため、「網膜症」といわれる障害が起こります。視力の低下や失明を招く病気です。すでに網膜症になっていても、症状は末期になるまで現れません。糖尿病が悪化している方は3か月に1度、眼科受診をしましょう。HbA1cがコントロールできている場合でも少なくとも年1回の眼科受診をおすすめします。
詳しくは病気のコラム「糖尿病と眼合併症」をご一読ください。
受診頻度についてはかかりつけ眼科医ともご相談ください。
■腎症
腎臓は、血液をろ過して体に不要な老廃物を尿として排泄します。腎症はその腎臓の機能が障害されることです。腎症が進行すると、薬で血圧を下げたり、たんぱく質の摂取量が制限された食事療法が必要になることがあります。さらに症状が進むと、機械で血液をろ過する人工透析が必要になっていきます。
大血管症
主には脳梗塞、心筋梗塞・狭心症、末梢動脈疾患があります。これらは動脈硬化による疾患です。糖尿病だけでなく、脂質異常症(高脂血症)、高血圧、喫煙のほか、前段階である境界型糖尿病などによっても起こるといわれています。動脈硬化は動脈の内側にさまざまな物質が沈着して厚く、硬くなり、隆起(プラーク)ができる状態です。動脈硬化が進むと、血流が途絶えたり、血管にこびりついているプラークがはがれて血管に詰まり重要な臓器に障害を起こします。
糖尿病の診療体制について
当院では、合併症を診ることができる各専門医(脳神経内科医・循環器内科医・泌尿器科医・眼科医等)と協力して診療を行っています。さらに加えてコメディカルとコラボして、糖尿病の発症予防から診断、生活のケアや薬物療法、合併症管理まで、患者さんの全身管理ができる体制となっております。これからは外来診療だけでなく、入院加療まで幅広く担っていきたいと思います。
当地域の患者さんが安心して糖尿病診療を受けられるよう、また、地域の先生方から診断や入院加療のご依頼をいただければ十分に対応してまいりたいと思います。
診療担当表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 土井 糖尿病内科 |
岡本※1 糖尿病内科 |
土井 糖尿病内科 |
土井 糖尿病内科 |
杉﨑※1 糖尿病内科 |
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午後 | - | - | - | - | - | - |
【受付時間】
午前 初診・再診 11:30まで
午後 初診・再診 17:30まで
※予約および急患の方はこの限りではありません。
※1 9:00~15:00までの診療となります。
担当ドクター
氏名 | 専門 | 資格 |
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土井 綾乃 | 糖尿病内科 | 日本内科学会認定内科医 日本糖尿病学会糖尿病専門医 |
杉﨑 俊友 | 糖尿病内科 | |
岡本 唯 | 糖尿病内科 |