2021/04/01

在宅での呼吸リハビリテーションって?

訪問看護ステーション 理学療法士 早川 尚宏

 当院の訪問看護ステーションにはリハビリ専門のスタッフ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が在籍しています。そのスタッフが皆様のご自宅や施設にお伺いし、歩行能力の獲得や日常生活に必要な動作の練習などを行い、生活の質がよくなるように支援しています。

 対象の疾患は脳血管、整形、呼吸器等、多岐にわたる疾患の方のリハビリを行っています。

 介護保険法が施行され、訪問看護ステーション事業が展開されて介護サービスは徐々に充足されています。それに伴い、呼吸器疾患の領域においても在宅人工呼吸療法、在宅酸素療法、吸引などの医療ケアを自宅で行いながら生活される方が増加しています。そういった方に対する訪問における呼吸ケア・リハビリでは、呼吸困難や痰などの呼吸に関連する症状はもちろん、筋力低下による機能障害、運動耐用能の低下や日常生活活動制限、生活の質の低下などに対してのトータルなケアやリハビリが必要になります。

  一人ひとりの心身機能や日常生活の状況を的確に把握し、個人の能力に応じて自立度を促進し、患者さん・ご家族がそれぞれの家庭で安心して生活を送れるように多職種で連携しながら支援しています。

 当ステーションでは先述した呼吸器疾患や神経・筋疾患の方への呼吸リハビリを実施しています。退院後の生活や在宅生活での不安や気になる点があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。