2020/07/26
『福山医学』に症例報告が掲載されました
リハビリテーション科 理学療法士 黒田 知之
筋萎縮性側索硬化症患者への視線入力が可能な意思伝達装置の導入について
~重度障害者用意思伝達装置マイトビーI-15の使用経験と導入条件の考察~
「第25回 福山医学祭」で発表した演題を基に、この度「福山医学 第26・27・28合併号」へ症例報告を投稿し掲載されました。筋萎縮性側索硬化症(ALS)とは全身の筋肉が徐々に萎縮し、主に歩行障害や構音障害、嚥下障害を呈します。構音障害により発声によるコミュニケーションが取りにくくなるため、ALS発症後のコミュニケーション方法の確立は非常に重要であると言われています。コミュニケーション機器には視線を利用するタイプやスイッチを押すタイプなど様々な機種が開発されており、患者のニーズや身体機能に合わせて機器を選択することが可能です。今回の症例報告では視線を利用するタイプの機器を使用しました。機器の調整には大変苦労しましたが、これらの症例を通して各職種の役割や機器の特徴を深く知ることができました。今回の経験を活かし、今後も適切にコミュニケーション機器が導入できるように支援していきたいと思っております。