災害訓練を2部構成で実施しました
当法人では、一昨年3月に実施した水害想定の災害訓練に続き、今回は地震を想定した災害訓練を小畠病院、デイサービスむべやま、ケアモール芦花の3施設合同で実施しました。当初、2020年3月実施の予定でしたが、新型コロナ感染症の影響を受けて延期し、コロナ禍がやや収まり(いわゆる第2波と第3波の合間)を見せていた2020年11月8日(日)に半日をかけて実施し、役職員総勢112名が参加しました。
今回の訓練は2部構成とし、第1部は地震発生から対策本部の立ち上げ、指示を発するまでの初動を主体とした全体訓練、第2部は紙カルテの運用訓練、患者・負傷者の搬送訓練、非常食の提供訓練と3つの体験型訓練を分かれて行いました。
第1部の全体訓練では、8時40分福山市に震度5強の地震が襲うという想定でスタート。直ちに対策本部を立ち上げ、各現場のリーダーを招集し、被害状況等の報告確認、外来診療、デイサービスの休止等を決定するとともに被害を最小限に止める指示を発しました。
第2部では、3つの訓練を各自分かれて体験。1つ目は、停電の発生により電子カルテが使用不能となった事態を想定し、紙カルテを使用しての診療を行う訓練。2つ目は、ワンタッチ式ベルト担架を使った担送や簡単に作れる応急担架の作り方などを訓練しました。3つ目は常に備蓄している非常食を誰でもすぐに食事提供できるよう訓練を
行いました。
訓練の終了後は、各責任者が集まり振り返りを行い、その中で、災害対策マニュアルの見直し、耐震ポールの設置、装備品等の整備などの意見が出され、有事の際の備えを強化していくことを確認しました。
当法人では、今回の訓練を糧に今後も災害訓練を実施し、万一に備えての意識をさらに高めるよう取り組んでまいります。